Jan 5, 2013

日の出光学 ヒノデ 5x20-A3

Hinode 5x20-A3



子供が「コンサートに行くので双眼鏡が欲しい」と言ってきた。双眼鏡はハズレ製品が横行しているらしいので、なにか適当な安いやつをと選んでやるかとググっていたらなんとなくハマってしまい、結局、日の出光学 ヒノデ 5x20-A3というやつを買ってしまった。コストパフォマンス的には、PENTAXのタンクローが5,000円程度で買えて定番のような感じだったのだが、スペックに惹かれてHinode 5x20-A3にした。

光学製品は、スペックが重要というわけで、まずはググりながら双眼鏡選定上で重要そうなポイントを洗い出した。

今回の選考ポイントは下記の3点。

1. 子供はメガネ使用者(私も)なので、ハイ・アイポイントであること
2. 手持ち前提なので倍率は8倍程度なこと
3. ひとみ径は通常の明るさでの利用を前提に3-4mm程度なこと

ハイ・アイポイント
NikonがF3のハイ・アイポイント仕様を出した時に「倍率が低いとか、構えが安定しない」とかいろいろ言われたが、メガネ利用者にはハイ・アイポイントは実に便利。最近のカメラは皆ハイ・アイポイントになっていてあまり感じないが、たまに古いカメラを使うと有り難さがわかる。

倍率
Nikonの双眼鏡の基礎知識によると35mm判換算で50mmが1倍だそうです。ということは手持ちで手ぶれ補正無しだと6倍(=300mm)ぐらいが限界です。フォーサーズフォーマットで600mm換算(300mm x2)のレンズを使うことがありますが導入が難しく目標をロストすると被写体を探すのに手間取ります。コンサートで使うなら、「バストアップより全身が見えるぐらいの方が良いだろう」と考えても6倍程度が妥当な気がします、もう少し低くても良いぐらいです。とは言っても被写体との距離が問題ですが、手持ち前提だとすると、この程度が妥当でしょう、これ以上だと一脚か手ぶれ補正が必要な気がします。重さも問題になりますし。

一眼レフカメラの交換レンズ50mm(35mm判換算)が約1倍といわれています。よって、8倍の双眼鏡は、一眼レフカメラの交換レンズ約400mm(35mm判換算)に相当します。
(50mm×8倍=400mm)

ひとみ径
Wikipedia Pupilの記述によると人間のひとみ径は、通常3-5mmで、暗いところで 4 - 9mmになるそうです。室内のコンサート会場で使うなら、最低でも3mm、できれば4mm程度必要なのではないでしょうか。

The pupil gets wider in the dark but narrower in light. When narrow, the diameter is 3 to 5 millimeters. In the dark it will be the same at first, but will approach the maximum distance for a wide pupil 4 to 9 mm.

その他
その他には、持って歩けるようになるべく軽いことです。重さは重要です。ここしばらく、DMC-GF1(Body 285g)を使っていますが気軽に持って歩けます。
最後になりますが、双眼鏡はレンズの構成枚数が多く表面反射が問題となりそうなのできちんとしたコーティングがされていることが重要です。光学構成をWikipedia ポロプリズム式で見ると片側で8郡12枚構成、Nikonのサイトの双眼鏡の分類では5郡9枚構成になっています。どちらにせよ結構複雑な構成です、それなりの光学レンズとコーディングを使わないと厳しい結果になりそうです。

これらのことを考えるて、ヒノデ 5x20-A3はスペックは良い感じの落とし所だと思い購入に至りました。

Hinode 5x20-A3仕様
・対物レンズ有効径(口径) : 20mm
・倍率 : 5倍
・実視界 : 9.4度
・アイレリーフ : 16mm
・明るさ : 16
・レンズ、プリズムのコーティング : 全面マルチコート
・最短合焦距離 : 5m
・重さ : 180g
・サイズ : 横 108mm × 縦97mm × 厚さ 44mm(ページ下方に写真あり)
・プリズム : Bak4

実物が来たのでいろいろ見ていたらレンズの中に遮光環らしきものがあったので、そこにピントをあわせて撮ってみました。

Honode 5x20-A3


残念ながら、ノロウイルスで体調を崩してしまい肝心のコンサートが流れてしまったので、出番はまだありません。とりあえず、撮影のお供に使ってみようかと思います。

結局まだ使っていないので、カメラ知識から見る双眼鏡的な話になってしまいました、そのうち使った感想を書こうと思います。

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